フランスワインを守るAOCについて
フランスのワインは
世界でも有数のブランド力があります。
このブランドを守る為に
産地やブドウの品種、製法などが
細かく決められています。
この決まりを
原産地呼称統制(AOC)
という制度により徹底する事で
フランスのワインは今の地位を築きました。
AOCによって守られたフランスのワインは
高い品質を誇り
ロマネコンティ・ペトリュス・モンラッシェ
といった高級ワインも生み出しています。
その為かフランスのワインは高いという
イメージを持たれます。
しかし日常のテーブルワインから
特別なお祝いにふさわしい至福の1本まで
用途の幅広さはフランスワイン最大の魅力です。
ヨーロッパ随一である
フランスワインの品質水準を守る為に
国が定めたワイン法が
先述したAOCです。
フランスの数あるワイン産地には
生育されるブドウ品種の違いや
その地域での栽培方法や醸造方法など
産地ごとの独自スタイルがあります。
各産地の個性を活かした
ワイン造りを守るための法的な規制が
AOCです。
上級ワインほど基準や規制が厳しくなっているのは
高品質なワインを造る為です。
ブドウの品種から熟成方法に至るまで
細かいルールが多くあり
その基準をクリアしたものだけが
ラベルに正式名称を記載できます。
世界中で愛され続けているフランスワイン。
確かな品質を実現できる理由は
ワイン造りに向いた土地に
恵まれていることと
独自のワイン法により
厳しい基準が設けられていること
などが挙げられます。
縄文時代の晩期
紀元前600年頃に
一部のギリシャ人が南フランスの
マルセイユに移り住んだ事で
ワイン造りの技術が伝わり
フランスワイン誕生の
きっかけが生まれたと言われています。
大昔から続く伝統を
後世まで残すべき価値として
AOCが守っているのですね。